TAANPO法人 繊維技術活性化協会

NPO Textile Technology Activation Association

2023.12.12 活動報告

日中繊維シンポジウムを開催いたしました

2023年12月11日12日から2日間にわたり中国紡織工程学会との共同主催で、繊維学会 東北・北海道支部、繊維学会 超臨界流体研究会の共催を受け「日中繊維シンポジウム」を北海道大学学術交流会館にて開催した。

はじめに、当協会の堀理事長の開会の挨拶に続いて、中国紡織工程学会の伏广伟理事長の挨拶と学会の紹介があった。続いて、招待講演として蘇州大学、张克勤先生から「新規繊維材料の発展方向性及びイノベーション創出」と題して中国の繊維関連の産官学が進めるイノベーションセンターなどの先進的な取り組みが紹介された。日本側の最初の招待講演は女子美術大学の柿島由雄先生から「ファッション分野における創造的思考」と題してファッションへの取り込み姿勢について講演された。その後は江南大学の翟胜利先生の「生分解性天然製膜を用いた水性金属イオン電池の寿命向上」、福井大学、廣垣和正先生の「ネイチャーテクノロジーによる構造発色繊維の創製」、成都紡績高等専科学校、张正源先生の「ナノファイバー膜蒸留と核放射性廃水処理への応用可能性の検討」の一般発表があった。

夕方にはホテルでの懇親会が行われ、日中の懇親を深めるとともに大いに盛り上がった。

2日目午前中は特別講演として、当協会理事の堀照夫から「日本の繊維産業の現状と今後」について経産省が示した繊維技術ロードマップの概要と各分野における取組状況を紹介し、続いて、蘇州大学の方剣先生から「電気活性繊維およびスマート繊維構造体」と題して中国が取り組むスマートテキスタイル分野の最先端が紹介された。続いて東レ株式会社の本田圭介氏から「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」および西南大学、张光先先生から「天然繊維のカチオン変性および染色によるSARS-CoV-2感染制御機構の可能性の検討」の講演があった。

午後は、5件の一般講演があった。信州大学、宇佐美久尚先生からは「繊維表面のナノ修飾による光触媒繊維の開発」、浙江枫翎控股集団有限公司の甘振順氏からは「フーリン社AES抗真菌織物新材料の開発および工業応用研究」、NPO繊維技術活性化協会、福山厚子先生からは「電子線グラフト重合法による有害金属吸着材の鉱山廃水河川浄化への応用」、西安工程大学の朱耀麟先生からは、「カシミヤ及びウール繊維の近赤外分光法」、福井大学、任建華先生からは、「パラアラミドナノファイバーに基づく複合エアロゲルの形成に関する研究」についての発表があった。

発表はすべて英語で行われたが活発な質疑応答もあり、有意義なシンポジウムであった。

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