TAANPO法人 繊維技術活性化協会

NPO Textile Technology Activation Association

理事長経歴

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堀 照夫(ホリ テルオ)

特定非営利活動(NPO)法人 繊維技術活性化協会 理事長

1946年9月
福井県福井市西谷町(現みのり1丁目)に生まれる。
福井市立木田小学校、明倫中学を卒業。さらに県立高志高等学校を卒業。
1965年 4月 福井大学工学部繊維染料学科に入学。
1969年 3月 福井大学工学部繊維染料学科を卒業し、同大学大学院繊維染料学専攻に入学。
1971年 3月 福井大学大学院工学研究科修士課程繊維染料学専攻修了。
1971年 6月
スイス連邦工科大学(ETH)に学術共同研究員(Wissenschaftricher Mitarbeiter)として1年間滞在。
ETHはアインシュタインなど21名のノーベル賞受賞者を輩出している名門大学。
この大学で、アゾ染料の大家Heinlich Zollingerの研究室で拡散と吸着の研究に従事。
その後、ドクターコース工業化学科博士課程に入学。Heinlich ZollingerおよびPaul Rys教授の指導の下、1975年1月に博士(pH.D)の学位を取得し、日本に帰国。
1975年 3月
福井大学工学部助手(繊維染料学科)、1981年に、福井大学工学部助教授(応用反応化学科)、1995年に、福井大学工学部教授(生物応用化学科)に昇進。
この間、拡散の新しいモデル(Generalized diffusion model)を展開し、海外(アメリカ、スイス、ドイツ、中国、ブルガリア、韓国など)の大学・学会等から多くの招待講演を受ける。
1994年より博士課程学生を指導開始。
定年退職する2012年までに34名の博士(論文博士も含む)を輩出。
世界各国からの約60名の研究者を大学および学会に招聘。
1987年 7月
アメリカ繊維化学協会AATCC (American Association of Textile Chemists and Colorists) の“Paper of the Year”をスイスでの恩師H.Zollinger氏と共同受賞。
アメリカ人以外で初。受賞論文タイトル”The role of water in textile industry”。
本実績を受け、アメリカGordon Research Conference, Fiber Science部門で2度にわたり招待講演。
1991年 6月
スイス・ルツェルンで開催された31st International Federation of Association of Textile Chemists and Colorists(IFATCC)において日本人初の招待講演をドイツ語で行う。
本会議は4年に一度開催される国際会議で、これ以降毎回参加。
イタリア・トレーサで開催された会議では特別表彰を受ける。
1994年10月
福井市で、福井大学教官として最初の国際シンポジウム”1st International Symposium in Fukui on Dyeing and Finishing of Textile”(日本学術振興会 繊維・高分子機能加工 第120委員会主催)を開催し、実行委員長を務める。
海外からの64名を含め260名が参加。成功裡に終える。本シンポジウムは今も継続。
1997年 6月
これまでの繊維加工における拡散と吸着現象の解明に対し、「繊維学会賞」を受賞。
2001年 4月
福井大学地域共同研究センター長を4年間併任し、産学官共同研究等を推進。
繊維の機能加工および新しい染色方法の開発など数多く(現在までに延べ約200件)の共同研究を推進。
センター長の立場から国や地方自治体、民間団体等の各種委員を歴任、現在に至る。
2002年 4月
福井大学大学院工学研究科に福井大学初の独立専攻「ファイバーアメニティ工学専攻」の設置に尽力。
この年に同専攻の教授となり、初代専攻長を務める。
この年より毎年(6年間にわたる)、同専攻主催の国際シンポジウムを開催。
繊維系の研究・教育・社会貢献に尽力。
2003年 8月
長年基礎研究を続けてきた繊維の放射線加工技術の成果を生かし、経済産業省 地域新生コンソーシャム研究開発事業として“連続生産を目指した電子線グラフと重合法による繊維機能化技術の開発”事業に採択され、世界初の実用機を開発した。同技術の展開はその後も2度にわたって地域新生コンソーシャム研究開発事業を展開。
2004年 4月
日本学術振興会 繊維・高分子機能加工第120委員会の第15代委員長に就任。
2期4年間務める。第3回目の染色・加工国際シンポジウム”3rd International Symposium in Kyoto on Dyeing and Finishing of Textile”を開催。組織委員長を務める。
2004年 4月
福井大学学長補佐(産学官連携担当)を併任し、併せて産学官連携機構長、大型プロジェクト推進本部長も務める(3年間)。また、長年基礎研究を重ねてきた超臨界技術を展開する目的で、福井大学発ベンチャー企業の第一号“シーオーツーテクノ”を立ち上げ(現在に至る)。
併せて、この年から3年半にわたり、経済産業省エネルギー合理化事業として“超臨界二酸化炭素テキスタイル加工技術開発事業”の責任者として水に代わって二酸化炭素を媒体とする繊維の染色・機能加工の実用化に向けた開発を進め、世界初の実用機を製造。
2007年 4月
福井大学副学長(国際交流担当)を併任。
海外との学術交流を活発化し、2008年6月には、福井大学初の海外事務所を杭州市の浙江理工大学に設置。3年間。
2011年 5月
電子線グラフト重合の連続生産機開発に対し、日本繊維機械学会より「日本繊維機械学会賞 技術賞」を受賞。
2012年 4月
福井大学産学官連携本部特命教授(2013年4月より、客員教授、現在に至る)
2012年 6月
日本学術振興会 染色堅ろう度第134委員会委員長(現在に至る)に就任。
併せてISO TC38のコンビナーに。
2012年 6月
一般社団法人 繊維学会 副会長(2014年6月まで)。
この間、繊維学会創立70周年記念国際シンポジウムにおいて、展示ブースを担当、併せて日本代表として招待講演(超臨界染色と電子線を用いる機能加工)を行う。
2014年 6月
日仏繊維ワーキンググループの実施部隊として「スマートテキスタイル研究会」(繊維系3学会連携)を設置し、初代会長に就任(現在に至る)。
2015年 5月
繊維科学の発展と学会への貢献が認められ、「繊維学会功績賞」を受賞。
2017年 4月
超臨界染色用の堅ろう性な染料の開発および窒素酸化物に対する染色布帛の堅ろう性評価について国際標準化に尽力したということで、スガウェザリング技術振興財団より「科学技術賞」を受賞。
2017年 6月
繊維学会での長年の功績が認められ、名誉会員の称号を授与。
2018年 6月
福井大学のインキュベーションオフィス利用制度を利用し、
産学官連携本部内にNPO法人「繊維技術活性化協会」を設置。