NPO Textile Technology Activation Association
2025.02.13 活動報告
2025年2月12日に、記念すべき第20回目の講演会「繊維業界の新しい領域への挑戦」を福井大学工学系2号館にて開催した。まず本NPO理事長の堀照夫から挨拶があり「第20回記念講演に際して(中国、台湾の超臨界染色機の最新情報を含む)」と題して、750L染色機が4台並んだ従来にない高効率の超臨界染色工場の詳細を紹介した。
次に福井大学大学院工学研究科、材料開発工学講座の准教授岡田敬志氏から「繊維廃棄物のケミカルリサイクル」と題して、回収されてきた衣類のPET部分をモノマーに分解し、再利用する研究についての世界に状況および当人が進める分解法について紹介いただいた。
次に産業技術総合研究所人間拡張研究センター生活機能ロボティクス研究チーム、主任研究員泉小波氏から「“ウェアデバイス”実現のためのニットセンサに関する研究」と題して講演いただいた。センターに導入された編み機を用いて導電繊維を編み込みパンツスタイルの“ウェアデバイス”の開発を紹介いただいた。併せてご自身が着用し、動きに合わせた信号を実際に示していただいた。
最後に、「ボールペンの種類と仕組み」と題して株式会社パイロットコーポレーション湘南開発センター、主査三宅充人氏が、ボールペンの仕組みと部材を詳細に説明いただき、併せてインクの種類や特徴など染色分野の聴講者らにも大変興味深い内容でありました。今回の開催も県内外問わず約40名の参加があり関心の高さをうかがうことができた。