TAANPO法人 繊維技術活性化協会

NPO Textile Technology Activation Association

2021.11.09 活動報告

第10回講演会~繊維産業の問題点と解決策~を開催しました

11月5日に、第10回目の講演会「繊維産業の問題点と解決策」を京都工芸繊維大学にて開催した。理事長の挨拶に続き、ダイセン株式会社「繊維ニュース」記者、宇治光洋氏から「繊維と社会的要請―サステイナブルから清潔衛生までー」と題して、繊維関連新聞の記者の目線で、サステイナブルから清潔衛生に関わる繊維産業の現状から今後の展開について紹介いただいた。ESG投資とSDGsの関係についての話題にもふれていただいた。

報告書資料パナソニック株式会社インダストリー社電子材料事業部、深尾朋寛氏からは「伸縮性回路基板材料の開発とテキスタイルとの複合一体化への挑戦」と題して、自社で開発された半田の温度にも耐え得る柔軟な高分子フィルムの開発からこれを回路基盤として用い、テキスタイルとの複合の手法について紹介いただいた。1つはホットメルト法、もう一つは一体成型法である。動画を交えての紹介は今後の新しいe-テキスタイルの方向性を示唆する貴重な講演であった。

最後に、「グリーンイノベーションおよび脱炭素社会への挑戦」と題して本NPO理事長堀照夫は、最初に元気がなく革新技術が進まない日本の現状を世界のランキングを挙げて説明した。次いで日本のグリーンイノベーション、脱炭素に関わる施策とようやく動き出したサステナブルファッションの現状、さらに環境負荷低減のための繊維産業の在り方を解説した。                                                                 

まだコロナ禍にありながらも約35名の参加があり関心の高さをうかがうことができた。

 

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