第15回講演会～見えて来た繊維産業の方向性～開催しました

2023年9月12日に、第15回目の講演会「見えて来た繊維産業の方向性」を神戸大学鶴甲第２キャンパスにて開催した。理事長の挨拶に続き、Spiber株式会社、取締役の菅原潤一氏から「バイオものづくりが世界を救う」と題して、天然たんぱく質の構造解析から、分子デザインさらに発酵技術を用いたたんぱく質製造法開発とこの応用としての蜘蛛の糸の生産技術から繊維製品製造までの現状を紹介いただいた。

次にダイキン工業株式会社化学事業部、プロフェッショナルアシスタントの山本育男氏から「繊維用撥水材の過去・現在・未来」と題して講演いただいた。ダイキンが誇る８０年のフッ素化学の原点から、フッ素化合物規制の現状およびフッ素系撥水剤に代わる非フッ素系撥水剤の今後について紹介いただいた。

最後に、「動き出した繊維産業にける資源循環促進」と題して本NPO理事長堀照夫が、日本の国際競争力の低下の現状をはじめ、経産省が進める繊維技術戦略マップの進捗状況、さらにはスマートテキスタイル、サステナブルファッションの現状を紹介した。

今回の開催も関西方面を中心に約50名の参加があり関心の高さをうかがうことができた。