NPO Textile Technology Activation Association
2020.01.27 活動報告
1月20日に、第6回目の講演会「超臨界流体染色・加工技術の現状」を㈱クラレ東京本社で開催した。理事長の挨拶に続き、自ら「超臨界流体染色・加工技術の最新情報」について講演し、アジアで進む実用化の現状および最近の研究例などを紹介した。続いて、福井大学大学院工学研究科准教授の廣垣和正氏から「ポリエステル以外の超臨界流体染色」と題して綿の染色についてその原理と実用性、さらにはナイロン繊維の染色用染料開発なども紹介された。3番目には京都大学生存圏研究所特定教授の奥林里子氏から「超臨界二酸化炭素の染色準備工程への応用」について、検索データベースから得られた各国での研究例が詳細に報告され、併せて自身の研究の進捗状況も言及された。最後に、「ITMA2019における染色仕上げ機器(浸染関連)の動向と弊社の取組」と題して日阪製作所の白井健二氏から紹介いただいた。欧州や台湾などの最新鋭染色機についてそれぞれ特徴などを解説された。DyeCoo社の超臨界染色に関する情報も紹介された。昨年に引き続き約60名の参加があり関心の高さをうかがうことができた。